共同作業 - レクチャー 1:共有プロジェクト

1.共有プロジェクトのデモンストレーション

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2.共有プロジェクトの概要

共有プロジェクトとは、同時に複数の人が編集できる Axure RP プロジェクトです。共有プロジェクトでは、プロジェクトの改修履歴も管理できます。

共有プロジェクトは、一般的なファイルディレクトリに保存されます。このディレクトリは、ネットワークドライブ上に置かれることが多く、プロジェクトに対して変更を行う人はここにアクセスします。共有プロジェクトが保存されているサーバーやコンピュータに、追加のソフトをインストールする必要はありません。

Axure RP の共有プロジェクトでの作業は、バージョン管理システムでの作業と同じです。各人が、自分のローカルコンピュータに共有プロジェクトのコピーを持ちます。ページ、マスタ、またはプロジェクトレベルのプロパティを変更するには、最初に変更したいアイテムをチェックアウトします。変更した後、そのアイテムを共有ディレクトリにチェックインすることで、他の人がプロジェクトのローカルコピーを更新し、変更内容を取得できる仕組みです。実際に、共有プロジェクトを管理するために、バージョン管理ソフトウェア SVN が使用されています。

3.新しい共有プロジェクトの作成

新しい共有プロジェクトを作成するには、メインメニューの「ファイル」-「新規共有プロジェクト」を使用します。こうすることで、「共有プロジェクトの作成」ダイアログが表示されます。指示に従って、プロジェクト名を指定し、共有プロジェクトの共有ディレクトリを作成し、共有プロジェクトのローカルコピーを作成します。(※プロジェクト名、共有ディレクトリ名に日本語を使用した場合、環境により正常に動作しない場合がありますので、英語名のご使用をお勧めします。)

共有プロジェクトを作成すると、ローカルディレクトリに [プロジェクト名].rpprj ファイルが作成されます。このプロジェクトファイルは、新規共有プロジェクトを作成した際に、自動的に開きます。共有プロジェクトで作業するには (一旦閉じた場合)、この [プロジェクト名].rpprj ファイルを開きます。新しいコピーを作成する必要がある場合を除いて、このコンピュータの共有ディレクトリから再びプロジェクトを取得する必要はありません。

また、.rpprj ファイルのあるローカルディレクトリの中に DO_NOT_EDIT フォルダもあります。このフォルダには、プロジェクトデータとバージョン管理情報が含まれますので、Axure RP の外で変更すべきではありません。.rpprj ファイルを移動する場合は、関連付けられた DO_NOT_EDIT フォルダも一緒に移動する必要があります。

共有プロジェクトのある共有ディレクトリには、SVN に関連付けられた多数のファイルとフォルダがあります。そのフォルダの内容も、SVN に精通していない限り、直接変更すべきではありません。

4.既存のRPファイルからの新規共有プロジェクトの作成

既存の .rp ファイルは、共有プロジェクトに変換できます。.rp ファイルを開き、メインメニューの「共有」-「現在のファイルから共有プロジェクトを作成」を選択します。すると、プロジェクトを設定するための「共有プロジェクトの作成」ダイアログが開きます。

共有プロジェクトを作成すると、ローカルディレクトリに [プロジェクト名].rpprj ファイルが作成されます。共有プロジェクトで作業するために [プロジェクト名].rpprj ファイルを開きます。元の .rp ファイルは、共有プロジェクトに接続されません。

5.既存の共有プロジェクトの取得

共有プロジェクトで作業するには、使用しているコンピュータに共有プロジェクトのローカルコピーが必要です。

既存の共有プロジェクトのローカルコピーを取得するには、メインメニューで 「共有」-「共有プロジェクトを取得し、開く」を使用します。こうすることで、「共有プロジェクトの取得」ダイアログが表示されます。

コンピュータにローカルコピーがすでに存在している場合は、上記の作業は必要はありません。たとえば、共有プロジェクトが最初に作成されたときなどです。すでにローカルコピーがある場合は、プロジェクトで作業するために、ローカルディレクトリの [プロジェクト].rpprj ファイルを開きます。

プロジェクトのローカルコピーを、あるコンピュータから別のコンピュータにコピーすると、プロジェクトで衝突が起こることがあります。複数のコンピュータで作業している場合は、まだローカルコピーがない各コンピュータから「共有プロジェクトを取得し、開く」を使用します。

6.共有プロジェクトの編集

共有プロジェクトを Axure RP で開くと、Axure RP 環境に多くの変化がみられます。「サイトマップ」ウィンドウ枠の中のページおよび「マスタ」ウィンドウ枠の中のマスタの横にはさまざまなアイコンがあり、これらはページまたはマスタの現在の状態を示しています。

開いているワイヤーフレームの上にはツールバーもあり、ページまたはマスタの現在の状態に関する情報および状態を変更するためのボタンが表示されます。

ページまたはマスタを変更するには、「チェックアウト」を使用します。これらの変更を共有するには、「変更の反映」を使用します。また変更作業が完了した場合は、「チェックイン」を使用します。最新の変更を取得するには、「変更の取得」を使用します。

アノテーションフィールド、ページノートフィールド、変数、形式および作成者を含むプロジェクトレベルプロパティも、変更する場合は、チェックアウトする必要があります。

サイトマップとマスタリストは例外です。これらはチェックアウトせずに変更でき、チームは同時にページを追加、削除および編成することができます。

チェックアウト

共有プロジェクトでページ、マスタまたはプロジェクトレベルプロパティを編集するには、最初にページ (またはマスタ) をチェックアウトする必要があります。ページをチェックアウトするには、「サイトマップ」ウィンドウ枠でページを右クリックして、「チェックアウト」を選択します。ページをチェックアウト際に、共有プロジェクトで変更が見つかった場合、そのページが更新されます。さらに、一部のプロジェクトプロパティも更新されることがあります。ページはチェックアウトすると、通常通り編集できます。チェックアウトされたページは、チェックアウトしたユーザーが占有するかたちになり、(ほとんどの場合) 他の人がそのページを編集できなくなります。

既にチェックアウトされたページを、さらにチェックアウトしようとすると、その旨の通知が表示されます。この場合、チェックアウトの強制解除機能を用いて、強制的にそのページを編集することができます。この機能は、複数の人が同時に同じファイルを編集しているような場合、最後に「チェックアウト」を行った人の作業のみが保存され、その他の変更は破棄されてしまい、矛盾が発生する要因となるため、通常は推奨しません。一人一人の編集作業を、順次反映するようにしましょう。

「チェックアウトを無効にする」機能は、チェックアウトを行ったコンピュータから何らかの原因でページへチェックインできなくなった場合や、共有ディレクトリに接続できなくなった場合に有効です。

変更の反映

ページまたはマスタの変更は、「変更の反映」を使用することでも共有できます。こうすることにより、ページまたはマスタをチェックアウトしたままで、変更を共有できます。

チェックイン

ページ (またはマスタなど) をチェックアウトして編集したあと、「ファイル」-「保存」を使用して、変更をローカルで保存できます。こうすることにより、変更はユーザーのコンピュータ上にある共有プロジェクトのローカルコピーだけに保存されます。

変更を共有プロジェクトディレクトリに送る準備が整ったら、ページをチェックインします。ページをチェックインするには、「サイトマップ」ウィンドウ枠でページを右クリックして、「チェックイン」を選択します。ページのチェックイン後、他の人は自身のローカルコピーを更新し、変更内容をみることができます。一旦チェックインを行うと、ユーザーがそれまで保持していたそのページに対する占有権はなくなるため、他の人がページをチェックアウトして変更できます。

ページをチェックインするには、ページや、そのページが使用しているマスタとともに、プロジェクトプロパティに対する変更もチェックインしなければならない場合があります。

変更の取得

共有プロジェクトディレクトリからページ (またはマスタなど) の最新バージョンを取得するには、「サイトマップ」ウィンドウ枠の中のページを右クリックして、「変更の取得」を選択します。ページの変更を取得するときに、一部のプロジェクトプロパティも更新されることがあります。

常に最新版に保つために、共有プロジェクトのコピーへの変更を頻繁に取得することをお勧めします。こうするには、「共有」-「共有ディレクトリから全ての反映を取得」を使用するか、「変更の取得」のツールバーボタンをクリックします。

サイトマップとマスタリスト

ページと異なり、サイトマップおよびマスタリストは、チェックアウトせずに、共有プロジェクトのローカルコピーに追加、移動、名称変更および削除することができます。サイトマップやマスタリストをチェックアウトしないことで、同時に複数の人がページおよびマスタを追加、削除および編成することができます。複数の人が同時に変更を行った場合、プロジェクトを更新したときに変更が自動的にマージされます。

サイトマップやマスタリストへの変更を共有プロジェクトに送信するには、「共有」-「共有ディレクトリに全ての変更を反映」または「変更の反映」を使用します。こうすることで、ページ、マスタ、あるいはプロジェクトレベルプロパティに対する変更も共有ディレクトリに送信されます。ユーザーのコピーを更新するには、「共有」-「共有ディレクトリから全ての反映を取得」を使用します。

ページを編集し、変更を共有するための一般的なワークフローを次に示します。

7.RP ファイルへのエクスポート

共有プロジェクトを RP ファイルにエクスポートするには、共有プロジェクトを開いてメインメニューの「ファイル」-「共有プロジェクトをファイルへエクスポート」を使用します。エクスポートすると、RP ファイルは通常通り開き、編集することができますが、もはや共有プロジェクトには接続されていません。

RP ファイルに行った変更を共有プロジェクトに組み入れるには、共有プロジェクトを開いて「ファイル」-「RPファイルからのインポート」を使用します。こうすることで、ページ、マスタおよびプロジェクトプロパティをファイルから共有プロジェクトにインポートできます。ただしページ (またはマスタなど) をインポートしたページで置き換える場合は、それらのページを共有プロジェクトでチェックアウトする必要があります。

8.共有プロジェクトの履歴の閲覧

チェックインするごとに、共有ディレクトリの中に共有プロジェクトの新しい改訂版が作成されます。チェックインするごとに、その改訂で行った変更を追跡するためのノートを追加できます。

共有プロジェクトの以前の改訂版を閲覧して取得するには、「共有」-「共有プロジェクト履歴の閲覧」を使用します。

共有プロジェクトの履歴ブラウザで、共有プロジェクトのすべての改訂および各改訂版に関連付けられたメモを見ることができます。1 つの改訂版を RP ファイルにエクスポートすることでも表示できます。

9.共有プロジェクトマネージャの使用

メインメニューの「共有」-「共有プロジェクトの管理」を使用すると、共有プロジェクトマネージャが開きます。このダイアログでは、どのチームメンバーがどのページやマスタをチェックアウトしているかなど、共有プロジェクトの中のアイテムの現在の状態を表示できます。

「更新」ボタンをクリックすると、共有プロジェクトのページ、マスタおよびドキュメントプロパティの現在の状態を取得できます。アイテムまたは選択を右クリックすることでも、最新の変更をチェックイン、チェックアウト、また取得ができます。

10.共有プロジェクトディレクトリの移動

共有プロジェクトディレクトリを移動した場合、または共有プロジェクトディレクトリへのパスを変更した場合、共有プロジェクトの既存のローカルコピーはもはや正しい位置を指し示していません。共有プロジェクトディレクトリを移動する前に、プロジェクトの各ローカルコピーをチェックインすることをお勧めします。

既存のローカルコピーが新しい共有プロジェクトディレクトリを再び指し示すようにするには、既存のコピーを開いて、「共有」-「移動されたディレクトリへの再指定」を使用します。

また、「共有」-「共有プロジェクトの取得し、開く」を使用することでも新しいローカルコピーを取得できますが、共有ディレクトリを移動したときに何らかのローカルの変更やページのチェックアウトを行っていた場合、それらの変更やチェックアウト状態は維持されません。

11.SVNサーバの設定

共有プロジェクトは、デフォルトで、プロジェクトを保存するためにファイルサーバーを使用するように設定されています。ネットワークのスピードが遅い場合またはVPN経由で接続を行っている場合、パフォーマンスが低下する可能性があります。SVNは送信されるデータの最適化を行うため、SVNサーバーの設定を行うことによって、この問題を緩和することができます。

SVNについてあまりご存知でない場合は、無料のオンライン情報http://svnbook.red-bean.com/をご参照ください。SVNを始めるための有益な情報が掲載されています。Windows環境向けには、VisualSVNからVisualSVN Serverというフリーウェアが提供されており、これはSVNサーバーの設定を自動的に行うものです。他には、ホスティングされたSVNサーバーを採用するというオプションもあります。以下は、Axure Software Solutionsで使用実績のあるものです。

http://www.cvsdude.com
http://www.svnrepository.com

サーバーのセットアップが終了すると、SVNサーバーへアクセスするユーザーを追加できます。または、ホスティングされたSVNサイトをご使用の場合は、ユーザーを追加するインターフェースがあるはずです。最後に、共有プロジェクトを作成した際は、SVNサーバーへのリンクを共有ディレクトリとして使用できます。