Axure RP Pro 5.6では、画像分割、ファイル間でのインポート、マスタの複製など、便利な新機能が追加されています。

バージョン5.6で作成されたファイルはバージョン5.5で開くことができますが、それ以前のバージョンでは開くことができません。
バージョン5.6はバージョン5.5に上書きインストールされますので、バージョン5.5を維持されたいお客様は、バージョン5.6をインストールする前に、「Axure RP Pro 5.5 JP」インストールディレクトリをコピーして名称を変更するなどして退避させてください。
Axure RP Pro 5.5には、ウィジェットウィンドウ枠で利用可能なカスタムウィジェットライブラリ作成機能や、本物に近いプロトタイプを作成するための新しいインタラクション機能が追加されています。ダイナミックパネルの管理もより簡単に行えるようになり、ウィジェットやフロー図の編集機能も強化されています。
以下のパート1~パート3でこれらの新機能をご紹介します。
[以下の内容はAxure RPの基本機能についての知識があることを前提として書かれたものです。Axureを初めて御使用になる方は、オンラインデモやチュートリアルをご覧ください]
ウィジェットウィンドウ枠での強化機能(検索も含む)およびカスタムウィジェットライブラリの作成と使用方法について説明します。
ウィジェットライブラリを管理するためのドロップダウンメニューおよびウィジェットを即座に見つけるための検索機能が追加されています。
「ワイヤフレーム」横の矢印をクリックすると、ドロップダウンメニューが現れ、全てのライブラリを表示させたり、特定のライブラリ(ワイヤフレームやフロー、および、ロード済みのあらゆるカスタムライブラリ)を選択したりすることができます。また、同メニューより、ライブラリのロード、作成、編集、更新も行えます。

検索アイコンをクリックするとテキストフィールドが表示されます。そこにキーワードを入力すると、現在選択しているライブラリ全体にわたっての検索が実行されます。

「全てのライブラリ」が選択された場合、全てのライブラリに渡っての検索が実行されます。
Axure RPを起動すると、ワイヤフレームおよびフローライブラリはデフォルトで利用可能となっています。また、ユーザのマイドキュメントフォルダ下のMy Axure RP ライブラリフォルダ内にカスタムウィジェットライブラリ(.rplib)が存在する場合、それらも自動でロードされます。その他の.rplibファイルも、ドロップダウンメニューから「ライブラリのロード」を選択することでロードできます。
AxureRP5.5より、ウィジェットウィンドウ枠で、ユーザ独自のカスタムウィジェットライブラリの作成が可能となりました。新規ウィジェットライブラリを作成するには、ウィジェットウィンドウ枠のドロップダウンメニューから「ライブラリの作成」を選択し、ユーザのカスタムライブラリ用の.rplibファイルを作成します。Axure RP起動時に、作成したライブラリを自動でロードし、ドロップダウンメニューで利用可能にするには、マイドキュメント配下のMy Axure RPフォルダ内に.rplibファイルを保存してください。


ライブラリファイル作成後、Axure RP Proが別に立ち上がり、そのファイルを開きます。これはライブラリファイルであるため、サイトマップが配置されていた場所は、ウィジェットライブラリウィンドウ枠に置き換えられています。ここでは、サイトマップでページを管理するのと同様に、ウィジェットの追加、削除、整理を行うことができます。

カスタムウィジェットは、ページ作成と同様で、既存のウィジェトや画像を使って作成します。
ヒント:ページ上で、カスタムウィジェットをグループ化された要素として使用したい場合、カスタムウィジェット内で複数のウィジェットをグループ化できます。(グループ化したいウィジェットすべてを選択し、Ctrl+Gを押します)。

デフォルト設定では、ユーザのカスタムウィジェット用のアイコン(ウィジェットウィンドウ枠に表示されるアイコン)は、そのデザインを基にしたプレビューとなります。ユーザ自身のアイコンをインポートするには、ウィジェットライブラリウィンドウ枠内のウィジェットを右クリックし、さらに「ウィジェットプロパティ」を選択します。説明、作成者などの情報付きツールチップも追加可能です。ツールチップは、ウィジェットウィンドウ枠内で、そのウィジェットの横のインフォメーションアイコンをクリックすると表示されます。

ウィジェットウィンドウ枠でウィジェットをプレビュー表示するには、まずユーザが作成したライブラリファイルを保存します(ファイル→保存またはCtrl+S)。そして、ウィジェットウィンドウ枠ツールバーにあるドロップダウンメニューから、ライブラリファイルを選択(またはロード)し、(必要に応じて)ライブラリを更新します。これで、ユーザが作成したウィジェットがウィジェットウィンドウ枠に表示され、他のウィジェットと同様にワイヤフレームへドラッグすることができます。

新たなアクション(ウィジェットにフォーカスを合わせる、 パネルを前面へ移動する、 ウィジェットを指定した状態にセットする) の概容と、新たに追加されたアドバンスエディタを使ったアニメーションの作成について説明します。
ウィジェットにフォーカスを合わせる
特定のウィジェットにフォーカスを合わせるアクションです。例えば、ページのOnPageLoadイベント発生時に、あるテキストフィールドウィジェットにフォーカスを合わせるアクションを追加することができます。これにより、ページロード時にカーソルがそのテキストフィールドウィジェット上に現れ、ユーザは入力をすぐに開始できます。
パネルを前面へ移動する
ダイナミックパネルをページの最上位層へ持っていくアクションです。これは、ダイナミックパネルで作成されたライトボックス、階層メニュー、カスタムツールチップ などのプロトタイプ作成機能に有効です。
ウィジェットを指定した状態にセットする
ウィジェットを、指定した状態(書式)にセットする、または、デフォルトの書式へ戻すアクションです。(指定状態の書式の詳細については、パート3を参照してください。)これは、特定のメニュー項目が、ページ上でハイライトされる(または選択される)ように設定されたメニューなどのナビゲーションに有効です。
アドバンスインタラクションエディタ(アニメーション)
バージョン5.5より、インタラクションケースプロパティダイアログで、アドバンスインタラクションエディタを使用できるようになりました。
基本エディタを使用する場合、一つのケースに対し追加できるのは、各アクションを一回のみで、また、追加されたアクションの順番は自動的に決定されます。一方、アドバンスエディタを使えば、アクションの順序を任意で決められ、各アクションも複数回追加可能です。

アドバンスインタラクションエディタは、例えば、ダイナミックパネルを使ったアニメーションの作成に使用することができます。複数の状態を持つダイナミックパネルを作成後、アドバンスエディタを使用すれば、各状態を設定した時間ずつパネルに設定できます。こうするには、アクション追加リンクをクリックして、「パネルの状態を変更する」を選択し、次に「タイマーを設定する(ミリ秒)」を設定します。これと同様の設定を、別の状態についても行っていきます。

基本エディタへ戻るリンクは、アクションが一回以上使用されたか、デフォルトの順番でない場合に無効となります。
新たに追加されたダイナミックパネルマネージャ、画像のコーナーエリアの保存とボタンウィジェットのマウスダウン時および指定した状態時の書式設定、グループ内ウィジェットの個別選択、および「Visioスタイル」選択モードについて説明します。
ダイナミックパネルマネージャ(表示→ダイナミックパネルマネージャ)で、ページ上のダイナミックパネルを一括管理することができます。

この管理ウィンドウ枠の中で、ダイナミックパネルの状態の追加、削除、編集ができます。状態を追加したり削除したりするには、ダイナミックパネル名かダイナミックパネルの状態上で右クリックし、コンテキストメニューを使います。編集したいときは、状態をダブルクリックして開きます。
さらに、ページ上のダイナミックパネルはワイヤフレームエディタ内で非表示にできます。これにより、ダイナミックパネル下にあるウィジェットへのアクセスが容易になります。ダイナミックパネルを非表示にするには、管理ウィンドウ枠内のダイナミックパネル名右のブルーの四角をクリックします。ページ上の全てのパネルを非表示にするには、ページ名を右クリックし、全て非表示を選択します。

以下を含むいくつかの機能が、画像とボタンウィジェットに追加されています:
画像のコーナーエリアの保存
コーナーエリアの保存を使用すれば、画像のコーナー部分が伸びることなく、画像を拡大することができます。これは、ボタン図形やダイアログボックスのような画像に有効です。画像のコーナーエリアを保存するには、画像を右クリックして画像の編集→画像のコーナーエリアの保存を選択します。

画像の上側に2つの矢印、そして左側にも2つの矢印が現れます。これらの矢印で保存したいコーナーを確定します。矢印をドラッグして保存したいコーナーに合わせます。

これで、コーナーの形を変更することなく画像のサイズを変更できます。

マウスダウン時、指定状態時、無効状態時の書式
ロールオーバー効果に加えて、画像やボタンウィジェットに対し、マウスダウン時、指定状態時、無効状態時の書式の設定が可能になりました。これらの書式は、インタラクティブなカスタムボタンの作成に使用できます。ボタンウィジェットと画像は、「ウィジェットを指定した状態にセットする」アクションを使うと指定状態時の書式に設定できます。また、「ウィジェットを無効にする」アクションを使えば無効状態時の書式に設定できます。
指定状態時の書式は、メニュー項目でも使用可能で、ページ上のメニュー項目のハイライトの設定が非常に簡単に行えます。


包含モードの選択 (Visioスタイル)
デフォルト設定では、選択範囲を設定するうえでクリック&ドラッグすると、その選択範囲にかかるウィジェットのすべてが選択されます。新バージョンでは、選択範囲に完全に含まれたウィジェットのみが選択されるモードが追加されました。これは、Visioでの選択範囲設定方法と似ています。「包含モードの選択」に変更するには、ツールバーから包含モードの選択ボタンを選択し、Ctrl+F9を押します。

グループ内ウィジェットの個別選択
グループ内のウィジェットを個別に選択できるようになり、アノテーションやインタラクションの編集および追加が可能となりました。こうするには、まずグループを選択します。そして、選択したいグループ内のウィジェットをクリックします。グループ内のウィジェットの移動やサイズ変更も可能です。

位置とサイズ設定
位置とサイズウィンドウ枠(表示→位置とサイズ)で、位置とサイズを変更できます。ウィンドウ枠は、ワイヤフレームをデザインしている間も表示されます。単一ウィジェットまたは指定ウィジェットから成るグループの位置やサイズを設定できます。また、選択範囲内の個別のウィジェットの位置やサイズも設定できます。これは、ウィジェットを整列させたり、ウィジェットのグループを同じ幅や高さに設定したりするのに便利です。
