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第62回: 盗難品の「自己主張」で発見がスムーズに

空を飛んでいたら、盗難車を見つけました・・・このような話は、米国の警察では決して珍しいことではない。警察と連携して盗難車発見支援サービスを提供する会社があり、このサービスに加入している車両は、盗難に遭うと電波信号を発信する。専用の受信装置を装備した車両や航空機が盗難車の半径約4kmに接近すると、信号発信源の方向や被害届の確認番号が装置上に表示されるという仕組みだ。

同様の発見支援サービスを、ノートパソコン用に提供する会社も数社ある。盗まれたノートパソコンがインターネットに接続されると、盗難品自らがサービス提供会社に通知するようになっており、通報を受けた会社は、警察やインターネット接続業者などの協力を得ながら、盗難品の所在地を突き止める。

ところが先日、このようなサービスを使わずに盗まれたノートパソコンを取り返したというニュースを目にした。「SETI@home」という、地球外の知的生命体を探索する分散コンピューティング・プロジェクトに参加していたパソコンだったため、計算結果をサーバに返す際の通信を監視することで居場所が判明したという。そのニュースの見出しはこうだ。「SETI@home、宇宙人よりもまず盗難品を大発見。」宇宙人を捜すために使われていたパソコンが、そのおかげで自分自身を捜し出してもらえたとは、まさにコペルニクス的転回といったところだ。

NTT DATA AgileNet (岡田)

本コラムは、NTTデータのDigital Government メールマガジン 2007年4月26日号に掲載されたものです。

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