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第44回: 家庭用プリンターは電子政府の友

イチロー選手が大リーグに移籍した年にシアトルに住んでいた筆者は、ワシントンDCに転居した今もマリナーズの大ファンである。昨年はアリゾナ州ピオリアのキャンプ地で開催されたオープン戦を観戦してきたが、今年は久しぶりに本拠地シアトルで公式戦を観戦することができた。

米国では長距離の移動は飛行機が基本となるが、その際、意外にもプリンターが活躍する。多くの航空会社はウェブサイトからチェックインできるサービスを提供しているため、自宅等でチェックインを済ませ、搭乗券を印刷して持参すれば空港でカウンターに並ぶ必要がなく、時間の節約になる。

実は、このような仕組みは野球観戦の入場券でも採用されており、先日シアトルで観戦した際も、自宅で入場券を印刷して持参した。郵送による遅延や紛失の心配がないし、万一入場券を忘れたりなくしたりしても、インターネットカフェやホテルなどで再度印刷すればよく、安心・便利なシステムである。

さて、当局には申し訳ないが、マリナーズ観戦旅行を楽しんでいる間に、自動車税の納付期限が来てしまった。筆者の住むメリーランド州当局は、自動車登録の有効性(つまり、自動車税の支払い状況)を、ナンバープレートに貼られたシールで確認する。つまり、期限ぎりぎりの更新の場合、更新手続きはオンラインで済ませられても、新しいシールが郵送されてくるまで車を使えないことになるが、そこで役立つのがまたプリンターである。州陸運局のウェブサイトにアクセスし、画面の指示通りに手続きを進めると更新は数クリックで完了するが、その際、最終画面で表示される仮登録票(15日間だけ有効)を印刷し、後部の窓に貼り付ければ、正式なシールの代わりとみなされるという仕組みだ。

そもそも購入や支払いなどの記録(原本)はサーバ上にあるのだから、原本との照合さえできれば、手元にあるのが特殊加工のシールであろうが家庭用プリンターによる仮登録票であろうが、実質的には同じである。家庭用プリンターで印刷されたものに効力を持たせた合理的なサービスは、今後も拡大してゆくに違いない。

NTT DATA AgileNet (岡田)

本コラムは、NTTデータのDigital Government メールマガジン 2006年6月8日号に掲載されたものです。

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