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第42回: 侵入者に塀と煙幕を、訪問者には道案内を
先日、神戸空港に自動車が侵入する事件があった。フェンスを突き破って暴走したとのことで(ちょうど2年前に羽田空港で起きた事件と似ている)、今後の対策としては、コンクリートの塀を設置するそうだ。「ITを活用して賢い危機管理をしたいが、予算がない」という悩みを耳にすることがあるが、物理的な防護設備部分で節約し、浮いた資金をITに投資するのも一案だろう。
例えば、こちら米国のセキュリティ製品展示会では、突入防止フェンスに興味深い製品が登場している。一見コンクリート部分もなく、見た目は一般的なフェンスと変わらないシンプルなものだが、実は水平方向に切れないケーブルが張ってあり、仮に数本の支柱が押し倒されたとしても残った支柱がケーブルを引っ張るため、車両の前進が食い止められるという仕組みだ。車重7トン近い車両が時速60キロ以上で突入しても、1メートル以内で制止可能という。跳ね返すのではなく、受け止めるという発想に、「柔よく剛を制す」という言葉を連想させられる。
また、空き巣など建物に侵入されてしまった場合も、力任せではない巧みな対策がある。人体や機器類に無害な煙を噴射して煙幕を張り、侵入者の視界を奪うことによって退散を余儀なくさせる、あるいは逃げることすら困難な状況に追いやるというセキュリティ装置だ。こちらはさしずめ、忍者に学ぶといったところか。
もっとも、煙に巻くのは侵入者だけにしておきたい。今月号のワールドレポートでは、米国やカナダの政府ポータルサイトを取り上げ、サイト訪問者が煙に巻かれて迷走したり諦めて退散したりしてしまわないよう、それぞれ様々な改善・工夫を重ねている様子を紹介している。ぜひご一読いただきたい。
NTT DATA AgileNet (岡田)
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本コラムは、NTTデータのDigital Government メールマガジン 2006年4月27日号に掲載されたものです。
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