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第39回: 「頑張る」よりも「賢く」

「ちょっとホワイトハウスに行ってきます」こう言える機会は、ホワイトハウスから数ブロックしか離れていない事務所に勤める筆者も年に2-3回あるかどうかだが、先日はその日に該当した。ホワイトハウスといっても、今回訪ねたのは大統領執務室のあるあの白い建物ではなく、その隣の建物にあるOMB(大統領府行政管理予算局)である。この建物の4階に設置されている100名ほど収容可能な記者会見場で、IT業界向けに2007年度の予算説明会が開催されたのだ。

セキュリティを通り、受付をすませると、大統領府の紋章の入ったフォルダとコンピュータの形をしたチョコレートが渡された。チョコレートの包みには、大きな「R」という札がつけられている。主催者であるOMBの電子政府IT室長Karen Evans氏曰く、「RはResults(成果)のR。すなわち、IT投資に対する成果を追求する姿勢を表している」実際、説明会では行政施策評価ツールである「PART」の集計結果を一般公開するウェブサイトExpectMore.gov(さらなる成果を.gov)や過去4年間の統計情報が紹介され、成果主義の念押しが今回の主題であることが強く感じられた。

冒頭で挨拶に立ったOMBのClay Johnson行政管理担当副長官はこう言った。「我々行政府は、より良い仕事をすることを求められている。そのためには、もっと"頑張って"仕事をするのではなく、もっと"賢く"仕事をする必要がある。そのための知恵と力を貸して欲しい」さらに、”賢い”仕事の結果PARTで高評価を獲得した労働省の Steven Law副長官は、「電子政府とはITを使った業務革新である。GE社やUPS社はIT企業ではないが、ITの活用で成功している。政府も同様の成功を目指している」と語った。これらの発言は、「細かな改善ではなく飛躍的な革新」の支援をIT業界に求めたもので、チョコレートで場を和らげているものの、内容は決して甘くない。ひょっとするとチョコレートには、疲れたらこれを食べて血糖値を上げ、脳の働きをさらに活性化するように、という意味が込められていたのかもしれない。

NTT DATA AgileNet (岡田)

本コラムは、NTTデータのDigital Government メールマガジン 2006年2月23日号に掲載されたものです。

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