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第27回: デミング博士とザックマン
去る7月11日に「EA(エンタープライズアーキテクチャ)の父」ジョン・ザックマン氏の日本特別講演が実施された(猛暑の中、またご多忙の折にお集まりいただいた皆様に、この場を借りてお礼申し上げます)。定員を上回るお申し込みをいただき、また当日の出席率も高く、EAに対する関心の高さを肌で実感した1日となった。「EAといえばテクノロジー」とお考えだった方には少し意外な講演内容だったのではないかと考えるが、EAとは何か、なぜ情報時代に重要なのかを見つめ直すきっかけを提供できたならば幸いである。「品質管理の父」と謳われ、戦後日本の高度成長に大きな役割を果たしたエドワード・デミング博士の来日に匹敵する影響があったことを密かに期待している。
さてそのザックマン氏だが、日本を訪れるのは実に約50年ぶり。宿泊場所が当時のGHQ所在地に近い帝国ホテルだったこともあり、銀座周辺を歩き、歌舞伎座などに見覚えがあると興奮の面持ちで語っておられた。また、講演前日の日曜日に見学した両国の江戸東京博物館では、将軍を頂点とする士農工商という階級制度、橋・水道・長屋などの社会基盤、歌舞伎上演や消防活動といったプロセスの存在を知って、「江戸という社会は、全体として優れたアーキテクチャのもとに成り立っていたようだ」としきりに感心されていた。江戸時代や50年代といえば、日本が大きな経済成長を遂げ、活気にあふれていた時代である。現在の日本が当時のような活気を取り戻すには、新しい時代に向けたアーキテクチャの見直しが鍵となろう。キモノから洋服へ、戦前から戦後へと、時代の変革をテコに発展してきた日本であるから、情報時代に即したアーキテクチャを確立できれば、再度飛躍を遂げることは不可能ではないはずだ。EAは、そんな日本再活性化のための第一歩として欠かせない概念であると確信している。
NTT DATA AgileNet (岡田)
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本コラムは、NTTデータのDigital Government メールマガジン 2005年7月28日号に掲載されたものです。
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