「アメリカ人は遊び上手」とよく言われるが、そのアメリカ人のレクリエーションを支えているのが豊富な遊び場だ。連邦政府の国立公園局が管理する国立公園だけでも日本の国土面積に近い35万平方キロ以上あるが、それに加えて森林局が管理する77万平方キロ近い国有林、魚類野生生物局の管轄下にある38万平方キロに及ぶ野生生物保護区などの広大な国有地があり、その多くは一般に開放されて、市民の観光やスポーツなどの手頃かつ身近な拠点となっている。 このような国有地を利用するには、各施設の利用規定や料金・所在地・宿泊設備・行事などを調べ、必要に応じて予約する必要があるが、それをワンストップで行える省庁横断型のウェブサイトがRecreation.govだ。2002年の公開当初は情報提供のみであったが、2004年から予約機能が追加され、さらに便利になった。 しかし、まだ課題も多い。例えば、すべての施設内の設備や行事が取り扱われているわけではないという大きな弱点がある。キャンプ場や山小屋といった宿泊設備については空き状況の検索すらできない施設がいくつもあるが、それはまだ良い方で、ガイド付ツアーなどの行事の予約に至っては、対象となっている施設が全国で6カ所しかなく、施設によっては空き状況にかかわらずオンラインでは48時間前までしか予約できない。電話での予約や日時変更は可能なことが多いので、歯がゆい制約だ。 Recreation.govの取り扱い対象外であっても各施設のホームページ経由で予約できるところもあるが、これまでの筆者の経験では、その場合変更や取り消しは電話でしか行うことができず、一旦変更するとウェブサイトで予約状況を確認できないことがあった。また、FAXや郵送で行った予約もウェブサイトには表示されなかった。 先日、国立公園局を監督する内務省のCIOと話す機会があったので尋ねてみたところ、上記のような不便があることは認識されていなかった。多様性はアメリカの強みであるが、予約システムの林立はできるだけ早期に解消して欲しいものだ。
NTT DATA AgileNet (岡田)