一般車両がバス専用レーンを走行したりそこに駐停車したりするのは、社会の迷惑だ。しかし、取り締まり強化には人手がかかる上、通行区分違反は特に、その瞬間に居合わせることが難しい。 そこで登場しているのが、バスにビデオカメラを搭載し、走行中のバス前方の様子を記録するという動きだ。違反の様子を捉えた映像をもとに違反切符を切るため、路上をパトロールする必要がなく、捕り逃しも少なく、立証能力も高い。英国ロンドンではこのような仕組みを7年も前から導入しており、サンフランシスコクロニクル紙によると、バスレーンでの違法駐車は92%も減ったという。同様の仕組みはシンガポールでも数年前から導入されているようだ。米国では、サンフランシスコ市が運用を開始する。 米国内のブログなどを読むと、この仕組みに対しては主にプライバシーへの懸念から賛否両論あるものの、「バス専用レーン以外でも、バス優先の原則に反して走行妨害する車両の取り締まりにも使うべきだ」「救急車や消防車などの緊急車両にも付けてはどうか」といった前向きな意見が多く、さらには「違反の有無に関係なく、カメラが捉えた映像をリアルタイムでインターネット上に配信して欲しい」などという面白い要望も見られる。 米国では防犯用の車内撮影カメラを装備したバスを運行している都市もあり、そのような車両では安価に違反映像の記録に対応できそうだ。“今より少ないコストで、今まで以上の効果を上げる”を文字通り果たせそうな電子政府事例であるため、動向に注目している。
NTT DATA AgileNet (岡田)