代表挨拶

NTT DATA AgileNet(アジルネット)が米国現地法人となって10年が経過しました。前身の北米技術センタの時代も合わせた16年の間に、AgileNetはドットコム・バブルの興隆と崩壊をまさにその中心であるシリコンバレーで経験し、今またサブプライム問題に端を発した米国経済の大減速とそこからの回復の過程に直に触れています。

このような米国経済やIT市場の環境激変にもかかわらず、米国、それもシリコンバレー発の技術やサービスが世界、そして日本の社会と市場に大きな影響をおよぼす流れが続いています。最近では、Googleの提唱から始まったクラウド・ブームや、そのクラウドを企業向けITサービスとして形にして見せたSalesforce.comのSaaSがその代表例です。また、シリコンバレーならではとも言える、成功した新しい製品やサービスが次の挑戦を育む環境となるイノベーションのためのエコシステムも、AppleのiPhoneやGoogleのAndoroidによるスマートフォンや、TwitterやFacebookといったソーシャルサービスなどにより、着々と更新され拡大しています。

もちろん、インターネットとその上のメディアの発達により、こうした米国の新しい動向を日本にいながらウォッチすることが可能となってきたことも、近年の変化の一つです。しかし、新しい成果を次々と生み出すシリコンバレーでも、その成果を用いて米国社会の変革を進めようとしているワシントンDCでも、イノベーションを起こし、活用しているのは各地で活躍する人間であり、これから実現される将来に向けた萌芽は、そうした人々の会話の中から生み出されるものです。

したがって、本当に新しい動きをとらえようとするのれあれば、ネット越しやメディアのもたらす情報に頼るのではなく、イノベーションの進展と活用が進む米国の現地でそれに関わる人々と話をするしかない、という点については、10年前から変わるところがありません。米国に所在するNTT DATA AgileNetは、そうしたイノベーションを起こす人々、イノベーションを使って社会の変革を目指す人々の生の声を聞き、その声を日本のIT市場の状況に合わせてお伝えすることをミッションとしています。

一方、AgileNetを設立したNTTデータ自身が積極的に海外企業の買収を進めてきたことも、最近の変化の一つです。こうした変化に伴い、NTT DATA AgileNetは、米国のNTTデータグループ企業と日本の皆様の間の橋渡し役を勤めさせていただきます。また、イノベーションの舞台であるシリコンバレーに拠点を構える企業として、日本と海外のNTTデータグループ企業が、グローバル市場に向けた新しいソリューションを生み出すための活動を支えることも、新しいNTT DATA AgileNetの役割となると考えています。

IT技術によるイノベーションと、それによる社会の変革についてご興味をお持ちのみなさん、ぜひ、シリコンバレーとワシントンDCでそうした動きに注目しているNTT DATA AgileNetにお声がけください。

NTT DATA AgileNet L.L.C. 社長
梶浦 正規

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